よかった。

ずっと前に私は


「今私がここから突然消えたら、何人の人が
　本気で探してくれるだろうか？
　何人の人が、悲しんでくれるだろうか？

　そのあと、長い間があいて
　突然私が現れたら
　何人の人が、私のことを覚えていてくれるだろうか？」

なんてことを考えたことがあった。

だから、携帯を壊してやろうと手にとったこともあった。
そうしたら、現代では消えたことと等しくなるだろうと思ったから。

だけど、出来なかった。
孤独が怖かった。一人は、もう嫌だ。

けど、この間友人と話したら
「友達は、何年会っていなくても
　待っていてくれるものだよ」
と
大学を休学していて、今同じ歳だけど2年生をやっている子に
そういわれた。

あなたが思っているほど、世間はあなたのこと忘れてないよ。

涙が出るぐらい、嬉しかった。

私は、私がここにいることを忘れて欲しくなかった。
声にならない声で「私はここにいるよ」って
声が枯れようとも、騒いでいたと思う。

彼氏がいたころは、そんなことしなくても
彼氏がそばにいてくれていた。
だから、メールもほとんど彼氏にばかり送ってた。

「今帰ったよ」
「今見てるテレビ、すごい面白いね」
「今日も寒いね。風邪引いてない？大丈夫？」

なんて
わざわざメールにしなくてもいいことまで、メールにして
常に彼とつながっていたかった。

そして、着信音が鳴ると、一人でいたって
なんにも孤独を感じたりしないでいられた。

みんなと一緒に居るときに、自分の携帯の着信音が鳴ると
変な優越感のようなものに浸っていたような気がした。

必死に携帯を使って、連絡とって
常に誰かとつながっていたかった。

だけど、そんなことしてる自分が嫌だった。
そんなことしてなくても、人の温かさをそばに感じていたかった。
そんなことは無理なのにね。
自分が行動を起こさないと、何も始まらないのに。

でも、実際地元の友達は
何年会ってなくても、暖かく私を包み込んでくれる。
何も言わずに地元に帰ると
「なんで帰ってること、話してくれなかったの？」って
逆に怒られたりする。

だから、今だって部屋にひとりかもしれない。
けど、ひとりじゃないんだよね。

今は何をしていても悲しい。
ジャスコに夕飯の買い物に行っただけでも、どっと疲れて
最近は栄養ドリンクがないと生きていけない。

豆腐を見て、涙が出る。
マックのにおいがすると、悲しくなる。
ある車の車種を見ると、その車に傷をつけたくなる。

特定の音楽を聴くと、本当はすごくいい曲なのに
苛立ちのようなものがあふれてくるのが分かる。

でも、これに負けてはいけないんだ。

一人じゃないって分かってるけど、
お願いだから、誰か黙ってそばに居て・・・。
明日の昼まで、一人だけど、一人に向き合うよ。
黙って、泣きます。