初めて「故人の親族」という立場を経験した。

おばあちゃんは、ずーっとないている。
だって、おばあちゃん
おじいちゃんのこと大好きだもんね。

おじいちゃんが脚立から落ちて(3段程度の低いもの)から落ちた時
泣きながら私の家に来て
(家が隣同士のため)

「おじいちゃんが!おじいちゃんが!!」

泣きじゃくっていたため、おじいちゃんが大怪我したかと思ったら
「あいてて・・・」なんて腰をさすってただけ。
それほどおじいちゃんのことが心配で心配で
誰より大好きで。
そんな人と一緒にいられて幸せ者だね。

もうそんなおばあちゃんが私は大好きで
そんなにおじいちゃんに愛されてるおじいちゃんも大好きだった。

あまり口数が多くなくて、一見勘違いされやすい人だけど
信念はいつも持ってた。

私は、口数の多い男は楽しいけど、信用はできない。
私がそうだから。

生前の祖父は、文句いいつつも、
日曜大工を誰よりもすばやくやろうと
腰を上げる。

そして、うぐいすやメジロなどの鳥が大好きで
うぐいすがうるさくて寝れない日もあったりして。


そう。
おじいちゃんがいつも私に
「いいウグイスだろ」って鳴き声を聞かせてくれたように

私もおじいちゃんに
「私精一杯生きてるよ」って声をかけ続けて生きたい。

後悔なきように今を生きること。
そして、お互い心底愛し、愛されるべき人と一緒に
一生を生きること。
その相手を常に探し続けること。

それがおじいちゃんが私に残していったもの。
おばあちゃんの涙が教えてくれたもの。

そして親戚の人に
「お前だけは絶対静岡に戻って来い」と言われてすごくうれしかった。
親戚の中で一番字の上手な女ってことになっていて
いろいろ書き物を頼まれてうれしかった。

そして私よりひとつ上のいとこ夫婦の赤ちゃんが
おじいちゃんの前でみかんをおもちゃに遊んでた。
なくなるものあれば、生まれるものもある。

子供、欲しいなあと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして私の好きだった彼は「死んでしまった」んだ。

私だけを愛してくれていた、彼は。
私との将来を真剣に考えてくれていた、彼は。
ほかの女と付き合うだなんて考えもしなかった、彼は。

ラブホテルをいやがった、彼は。
外に出るとき手をつなぐのを嫌がった、彼は。
プリクラをいつも嫌がる、彼は。
口ではほかの女の子がかわいいといいつつも
絶対に浮気しなかった、彼は。

今は浮気上等だろうな。相手が許せば。
そして彼女が許せば。
相手の心がわからない男になってしまったんだ。
浮気された女の気持ちが。

私の知る彼は、そんな男じゃなかった。

そう、「死んで」しまったんだ。

だからこの間電話したりした彼は
私の愛した彼じゃない。

だからもう「彼」には、会えない。
私の大好きだった、彼は。

そう思うと、ずいぶん楽になる。

連絡して、電話に出るかもしれない相手は
同姓同名の別人なんだ。

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